そもそも、マコモ(真菰)とは?
真菰は沼や川、あるいは田んぼの水路などの水際のいたる所に自生するイネ科の大型多年草で、泥土に根を張り、春にタケノコ状の芽を出し、夏には草丈が1mから2m以上になるほどの強い生命力があります。別名カツミ、ハナカツミ、ガッコ、コモクサとも呼ばれています。
真菰は神話時代からその実在が知られており、最古の書物『古事記』『日本書紀』『万葉集』などにも見つけることができます。現在の日本でも神仏に供せられており、島根の出雲大社をはじめ、東京の神田明神、千葉の香取神社、埼玉の氷川神社、大分の宇佐神宮など、多くの神社に神事として残っています。
また、仏事ではお釈迦様が真菰で編んだむしろ(寝床)に病人を寝かせて治療されたという仏話があり、これが日本に伝わり、お盆に真菰で編んだ「盆ござ」や「盆舟」を奉げるようになったといわれております。
それでは“太陽の化身”ともいわれている真菰の魅力をお伝えします。
日本に残るたくさんのマコモ伝説
「古来の日本人が飲んでいたお茶は「マコモ茶」だった!」
お茶は、日本が中国の進んだ制度や文化を学び、取り入れようとしていた奈良・平安時代に、遣唐使や留学僧によってもたらされたと一般的に推定されていますが、実はそれ以前に日本で飲まれていたお茶が「マコモ茶」だったという説があります。
「天浮舟」で世界をかけめぐったスメラミコト時代から「マコモ」は存在していた!
地球上にまだ植物が無い頃、スサノオ(須佐之男命=月読命=月弓尊)が最初に地上に植えた植物が「マコモ」とされているので、出雲大社をはじめとして、日本全国にあるスサノオを祀る神社のしめ縄に使われているのが「マコモ」なのです。
ちなみに、伊勢神宮のしめ縄は「麻」です。
現在はアマテラスからスサノオの時代に入ったといわれています。
「マコモには神仏を融合するパワーがある!」
お釈迦さまの台座は蓮の花ですが、蓮の花はマコモ属です。マコモ菌は、共存・調和をもたらす菌です。
水をキレイにする働きがマコモにはある!
(水質浄化作用)
真菰は水質浄化の働きがあり、霞ヶ浦や琵琶湖を始め、ラムサール条約に指定されている伊豆沼・内沼(宮城県)などで真菰を使った水質浄化事業が行われています。
また、真菰の柔らかい芽や茎の回りは餌場や産卵場、動物たちの隠れ場所としていろいろな水棲生物が集まります。冬になれば白鳥などの水鳥が真菰の肥大した根を餌としてついばみます。
真菰は優れた浄化植物であると同時に、多くの生物に対して優れた生息環境を作り、生態系の潤滑油のような役割を自然界で果たしています。
最近、環境破壊が進んだ結果、湖、沼や河川の生態系が崩れています。また、河川や田んぼなどの水路はコンクリートで覆われてしまったため、年々真菰が減少しつつあります。
現代人は体内汚染されている!?
現代人の身体は、有害ミネラル(食品添加物/防腐剤/抗生物質/農薬/薬物/大気汚染/環境汚染)、電磁波、
ストレス、生活リズムの変化、運動不足などにより、悪影響を受けていますし、間違った「食」を摂り、世の中に溢れているネガティブな情報などの影響によって汚れており、“酸性”の状態です。
マコモが体内デトックスしてくれる理由
私たちの身体は約70%が水分です。本来、生体水はエントロピーを減少(若返る)させる働きがあるのですが、化学物質などの影響によって、現代人の生体水は汚れており多くの病気を引き起こす原因となっています。つまり浄化が必要なのです。
人間の身体は簡単に言うと、竹輪のような状態です。
マコモには強いデトックス効果があり、口から飲めば、身体の内側に溜まった食品添加物や残留農薬をはじめとする不必要なものをキレイに洗い流し、“弱酸性”の状態に導きます。
すると、不思議なことに考え方や意識も変わり、ポジティブに変化するのです。
腸内環境と健康、そしてマコモ
現代人に病気が多発する原因のひとつに腸内環境の悪化が関係しているといわれています。そのメカニズムは、腸内悪玉菌が増殖すると、腸内の残留物を腐敗させる働きが強まり、有毒ガスを発生させます。
それらの有毒ガスは血中に溶け込み、内臓に障害をもたらしたり、免疫力を低下させ病気に導くのです。
マコモは、腸内の善玉菌を増殖し、悪玉菌を抑制する働きがあります。
加えて、不溶性の食物繊維が腸内の残留物をお掃除して体外に排出してくれるので、“腸内環境の改善”と“デトックス”が同時にできるという優れものです。
すべては微生物に生かされている
私たちは地球の大自然の恩恵を受けなければ生きていくことができません。
大地にエネルギーを与え、植物や農作物を生かしているのは微生物の働きですし、私たち人間の60兆個ともいわれる細胞を働かせるために、6,000兆個(体細胞の100倍)もの微生物が寄生しています。またその種類は、およそ500~1,000種類にも及びます。
私たちの体内に存在する微生物には善玉と悪玉があり、そのバランスがとれているから健康が保たれているのです。このバランスがとれているときには、悪玉とされている微生物が悪さをすることはありません。しかし、人間は自分たちがこの世界を支配していると考えているようで、殺菌したり、大地に農薬を撒いたり、化学薬品を海洋に流したりして、自然界の微生物のバランスを大きく崩すことをしています。
ところが実際に地球を支配しているのは、人間ではなく微生物といえます。“地球上最も多い生命体は微生物なのです。”
私たちに有益な善玉菌として広く知られているのが“乳酸菌”ですが、マコモ菌は共存・調和をもたらす菌です。そして、太陽の熱にも耐える強さがあります。
私たちの住む地球はいわば微生物の塊のようなものですし、私たちの身体も微生物の塊です。日本が古代から自然崇拝をしていたのは、“ヒトと大地(自然)は一体”ということをあたりまえに理解していたとも考えられます。
真菰が持つ嬉しい効果 “8つの特徴”
マコモ(真菰)には下記のような嬉しい効果、働きがあると言われています。
①血液の流れをスムースに
血管活動を円滑にし、栄養摂取を活性化、老廃物や病毒を分解し排除する機能を促進。
②生体諸機能のバランス安定化
血液の弱アルカリ化、体内の異物を取り除く、腸内細菌のバランスを保つ、細胞活動の強化、消化を促進、病原菌に対する抵抗力を強化。
③内分泌臓器の働きを活性化
腸のぜん動運動を促進して消化不良を改善、便秘や下痢症の解消。胃、肝臓、腎臓、脾臓等の機能を活性化。
④自然治癒力をアップ
抵抗力・自然治癒力の向上
⑤細胞の活性化と再生
細胞の新陳代謝を促進、傷ついた細胞の再生を促進。
⑥微生物の活動抑制
解毒機能を促進する。マクロファージの働きが活発になる。鎮痛作用。
⑦リンパ球・白血球の活動活性
病原菌を撃退、 副腎皮質ホルモンの分泌が活発になり、リンパ球の働きが活性化。
⑧血糖値の低下
副腎皮質ホルモン糖代謝調整機能の亢進によって、血糖値が低下。
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