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江戸時代は脚気、では現代はなに?

  • 本物研究所 株式会社
  • 6月19日
  • 読了時間: 3分


もしあなたが、「心不全リスク」を低減したいなら、ズバリ!「ビタミンB1」の積極的な摂取をおススメします。もう、結論を言っちゃいますね!

あるドクターの「ビタミンB1」に関するレポートを読むと、つぎのように書かれてありました。『「ビタミンB1」不足で心不全のリスクが上がる』


いま、再び「ビタミンB1欠乏症」が注目されています。「再び」というのは、どういうことかというと、

ひと昔もふた昔も前の国民病、「脚気(かっけ)」が流行った時代から、「いま」どうなのか…というお話です。


要するに、「ビタミンB1」欠乏症から来る病気ということです。

いまのように食べるものがたくさん手に入る現代人には関係ないように思えるかもしれません。


でも、近年の研究で、食欲不振などの消化器系症状や筋力低下などの運動器系症状、循環器症状などさまざまな不調に「ビタミンB1」不足が関係する可能性があることが分かってきました。


今回は、「心不全」との関係についてお伝えしますね。

ちょっとだけ、体のメカニズムについて、めんどうくさいお話をします。


ぼくたちが食事で摂取した糖質は、細胞内のエネルギー工場であるミトコンドリアに入り、幾度となく代謝を繰り返し、最終的にATP(アデノシン三リン酸)という物質に変換されます。

ATPはその内部に高エネルギー結合があり、生体内でエネルギー通貨として働きます。


「ビタミンB1」は、とくに糖質からATPを作る際のいくつもの代謝反応に不可欠な補酵素のため、「ビタミンB1」がないと、いくら糖質があろうとエネルギーを十分に作れません。


とくに「心臓」や「脳」といったたくさんのエネルギーを必要とする臓器では非常に重要なビタミンと言えます。


実際に体内の分布を見ると心血管系にかなり多く分布していることが確認されています。


「ビタミンB1」の重度の欠乏症として、「心不全症状」と「神経症状」がみられる「脚気(かっけ)」や「ウェルニッケ脳症」がよく知られています。


とくに主食が「ビタミンB1」を多く含む玄米ご飯から白米ご飯に変わったころの江戸時代には脚気患者が急増し、「国民病」として恐れられていました。

心不全症状が急に表れて、数日で亡くなってしまうこともあったようですよ。


脚気では、ATPを産生するための「ビタミンB1」が欠乏してエネルギー不足となり、酸素需要量が増加することで高拍出性の心不全が生じます。


そうなんです。

「ビタミンB1」不足は、「心不全」の可能性を高めてしまう…ということなんです。江戸時代の主要な「ビタミンB1」供給源は玄米でした。現代では豚肉から「ビタミンB1」を多く摂取しています。


現代の日本では、重度の「ビタミンB1」欠乏はほとんど見られなくなったことはジジツです。

でも、重度の欠乏でなくても、軽度の不足状態が時間をかけて心不全のリスクを上げている可能性があると指摘されています。


日本人を対象とした「ビタミンB1」摂取量と心血管疾患による死亡リスクの関連を調べたところ、

「ビタミンB1」の摂取量が多いほど、心不全による死亡リスクが低下していた…という研究発表がありました。

「ビタミンB1」の摂取を始められてはいかがでしょうか?

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