アルツハイマー発症の引き金の一つといわれている「糖化(とうか)」。
世界初のアルツハイマー型認知症治療薬「アりセプト」の開発代表者の杉本八郎教授によると、認知症は、「脳の糖尿病」や「Ⅲ型糖尿病」などといわれるほど、その原因の一つに「糖化」が深く関与しているとおっしゃいます。
※「糖化」とは、カラダの中の余分な「糖」とタンパク質や脂肪が結びついて生成されるAGEs(糖化最終生成物)という物質で、例えるなら"おコゲ"のようなものです。
こんな症状に注意
●同じことを何度も聞く
●以前と比べて、何をするにも億劫になった
●表情が以前に比べてなくなった
●慣れた道で迷ったり、分からなくなったりする
●昨日の夕食のメニューが思い出せない。家族に教えられてもピンとこない。食べたかどうかも分からない
●新しいことを始めるのを嫌がる
●今までできていたことが、できなくなった
●どこともなく歩き回ることがある
(※一般的にいわれている症状の一部を掲載しています。これらの症状がいくつか当てはまる場合は、専門医に相談することをおすすめします。)
アルツハイマー病の患者さんの脳はアミロイドβタンパクという特殊なタンパク室からなるシミ「老人班」がたくさんできているそうです。ただ、老人班がたくさんあっても発症しない方もいらっしゃり、
これには脳の「糖化」が関係しているともいわれています。
お食事の際、一口何回くらい噛まれてますか?
しっかり噛むことには、メリットがあります!
唾液の分泌が高まり、唾液の殺菌作用によって、食中毒などの感染症を防ぐほか、口内の粘膜が傷つかないようガードして、酸を中和してPHを調節する働きがあります。
唾液にはアミラーゼやリパーゼなどの消化酵素や活性酸素を打ち消す抗酸化物質カタラーゼや、ペルオキシダーゼ、老化防止ホルモンのパロチン、脳神経の成長を促すNGF、虫歯を修復する再石灰化物質など、美容と健康に有用な成分が含まれています。
噛むことは顔の表情筋のとてもよい運動になります。たるみがちな頬や二重アゴのシェイプアップに役立ち、AGEsの排泄にも繋がります。
脳の血管の血流を促進
納豆、オクラ、山芋、なめこ、メカブ、モズクなどは、糖の吸収を緩やかにするネバネバ・ヌルヌル成分を多く含んでいますので、おすすめの食品です。
また、一口30回以上噛む習慣をつけ、献立にはなるべく噛み応えのある食材を加えてみることもポイントの一つです。
Comments