『封印された日本人の祈りの力を解く』【十種神宝】
- 本物研究所 株式会社
- 6 日前
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古代より、人は「鏡」をただの映す道具としてではなく、
魂や願いを映す媒介とし、祈りや儀礼の中に据えてきました。
そして、日本という国には、鏡を巡る深い伝承と神話があります。
今回は、日本の神話・スピリチュアル観と鏡の関わりをひもときながら、
鏡を持つことがどのような意味を持つかを探ります。
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古代日本と鏡の精神性
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【鏡は「心を映す器」】
日本の神社には、古くから鏡が神体(ごしんたい)として祀られてきました。
特に有名なのが、伊勢神宮の内宮に祀られる八咫鏡(やたのかがみ)。
これは三種の神器の一つであり、天照大神(あまてらすおおみかみ)の御魂を宿すとされています。
鏡が神聖視された背景には、鏡の「映す」という性質が「真実・清浄・自己を映す」ことと結びついたからです。また、古神道の奥義のひとつに「御鏡御拝(みかがみぎょはい)」や「自霊拝(みたまのぎょはい)」というものがあります。
自らの霊を鏡に祀り、鏡に映る“自己”を拝むことで、霊性を磨き、自己と神との関係を自覚する──というものです。
鏡という媒体を通して、目に見えないもの、内なるものを見つめる。これが、古代から受け継がれる鏡の深い意味合いです。
鏡(カガミ)という言葉を分解して「我(ガ)を取ると神(カミ)になる」と解釈されることもあります。
つまり、人間の“我(エゴ)”を手放すことで、神性に近づくという思想を含んでいるとも言われます。
【出雲・青銅文化と鏡の重要性】
なぜ「青銅鏡」なのか?
日本の古代では、青銅(せいどう)は単なる金属以上の意味をもち、霊力・権威・祭祀の象徴として扱われてきました。
なかでも、出雲地方は古代日本の青銅文化の中心地の一つとされ、荒神谷遺跡などでは多くの銅鐸・銅鏡が出土しています。
これらは、祭祀や呪術、国家儀礼と密接に関わっていたと考えられています。
鏡の輝きは“永遠性”や“不死性”を象徴し、耐久性のある金属であることからも、神とのつながりを紡ぐ道具として重んじられたのです。
神社や祭祀空間には鏡が据えられ、神々との共振を促す役割を担いました。

【十種神宝──鏡を含む秘宝】
さて、ここからが特に重要なキーワードです。
「十種神宝(とくさのかんだから)」という言葉をご存じでしょうか。
日本の伝承において、三種の神器の原型・源流とされる存在で、10種類の神宝が含まれるとされます。これを使いこなす者には、死者を蘇らせたり、災いを祓ったりする力さえ備わる――という伝承が残されています。
その10種類の中に、鏡が含まれており、特に注目すべきは『沖津鏡(おきつかがみ)』と『辺津鏡(へつかがみ)』という2つの鏡です。
◆『沖津鏡(おきつかがみ)』
世を広く見通す力。社会・外界を見通し、どう動くべきかを導く力。
◆『辺津鏡(へつかがみ)』
内面への深い洞察。自己の本質・才能・願いを感じ取り、自らを知る力。
この2つの鏡の両方をバランスよく備えてこそ、「個人力の高い人」とされます。つまり、外なる視点と内なる視点を統合できる者こそ、真の力を発揮できる、という思想です。
十種神宝には、剣(八握剣)、玉(生玉・死返玉・足玉・道返玉など)、布(蛇比礼・蜂比礼・品々物之比礼)などがあります。これらの宝は、霊力・祈祷力を宿すと伝えられてきました。
たとえば、物部氏という氏族は、この十種神宝を祭祀用に扱う氏族とされており、銅鏡や呪具を製造・管理していたと伝えられています。
このような神話・伝承の豊かさを理解すると、鏡を持つことは単なる装飾やオブジェではなく、日本という土地と精神とをつなぐ、祈りの道具となり得るのです。
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鏡と日本再生、個人の使命
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【なぜ、いま「祈りの鏡」が必要なのか?】
それは、私たちが生きる時代が変化の時代だからです。経済・社会構造・価値観が揺らいでいる今だからこそ、精神性を支える拠り所が求められています。
【あなた自身の役割を問う】
この鏡を手にする人は、ただ祈る者ではなく、時代を担う者となる可能性を暗に示唆されています。祈りを宿す鏡を通じて、自らの使命や役割に目覚め、社会や世界に向けて祈りを投じる。
その体験を通じて、あなた自身の歴史・精神性・軸が育まれていくのです。
鏡を手にする時点から、あなたはこの祈りの輪に参加する“祈りの旅人”となります。



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