「酸化ストレス」とは?
- 本物研究所 株式会社
- 7月28日
- 読了時間: 3分

金属が酸素と反応して茶色くサビることを「酸化」と呼びます。
同じ現象は体内でも起こっていて、細胞が傷ついて機能が衰え、老化に関連するあらゆる病気の火種となります。
ぼくたちは、四六時中、酸素に囲まれて生きているので、人生は、「酸化の進行」そのものと言ってもよいくらいです。
「じゃあ、今日から酸素やーめーた!」ってわけにはいかないので、困るんですよね…。
だから、その酸化の元凶である「活性酸素」が増え過ぎないようにコントロールすることが大事になってきます。
さて、年を取ることで進む「加齢」という自然現象には誰も逆らうことはできません。でも、加齢に伴って体の機能が低下する「老化」にあらがうことはできるのではないか…。
こうした考えから、近年、「老化は病気」として扱われるようになってきています。世界保健機関(WHO)でも、「加齢関連」という病気の枠組みが作られ、「老化」を病気とする考えはこれからきっと、グローバルスタンダードとなってくるとぼくは見ています。
「老化」が病気の一種なら、先手を打って予防したり、治療したりすることも可能となりますよね。
そこで、単刀直入にお伝えすると、「老化」に伴うあらゆる病気の上流に、「酸化ストレス」があることをご存じでしょうか?
メンタルを含め、あらゆる病気の上流にあるのは、「酸化ストレス」。
繰り返しますが、「酸化」はいわゆる「サビ」のことで、あたりまえに、ぼくたちの体の中でも起こっています。
紫外線を浴び続けた皮膚の細胞がダメージを受け、シミやシワができるのも「酸化」の仕業です。
こうして、「酸化」によって細胞が傷つき、有害な作用が生じることを「酸化ストレス」と呼びます。
「酸化ストレス」は、細胞や組織の機能を低下させ、老化を進行させます…。
関西のある超有名大学の教授も、「認知症をはじめ、がんやサルコペニア(加齢に伴う筋肉量の減少)、生活習慣病など、『老化』に伴うすべての病気の上流に『酸化ストレス』があると言っても過言ではありません」と…。
酸素を使って生きる以上、ぼくたちは「酸化」と一生付き合っていく必要があります。
生きていくために必要なエネルギーは「酸素」を材料にして作られていて、その過程で発生する「活性酸素」という物質が「酸化」のもとになるからですね。
「活性酸素」には他の物質を酸化させる強い力があるため、過剰になると細胞にダメージを与えて、さまざまな病気の引き金となってしまいます。
ただし、誤解のないようにお伝えすると、「活性酸素」は生命維持に必須の物質でもあるため、極端に減ることなく、なおかつ増え過ぎないように制御することがポイントです。
「抗酸化能」を高めて、このバランスを維持できれば、細胞を「活性酸素」から守り、「老化」に伴う病気を予防・改善することにつながります。
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