還暦を迎えることが長寿であったのは今は昔のお話。
日本の100 歳以上の人口は、2020年9月の段階で8万450人。
100歳以上の調査を開始した1963年のわずか153人からなんと520倍以上です。
平均寿命も女性が87.4歳、男性が81.4歳(2019年)。
こちらの数字も年々伸びている状況です。
しかし・・・・この年齢まで元気に過ごせているか? というとそうでもありません。
人生100 年時代の問題 「長寿命でも寝たきりが増加」
◆男性の平均寿命が79.5歳 : 健康寿命が70.4歳 ⇒ 差が9.1年
◆女性は平均寿命が86.3歳 : 健康寿命が73.6歳 ⇒ 差が12.6年
意外に見過ごされている足の危機
生活の変化とともに変わる足の役目。
昔は足は平らでなかった地面を捉えるための調節器としての働きをしてきました。
現代では上半身の不均衡な方が増え、硬く平らな地面との間を結ぶ、つなぎ目としての調節器へと目的を変えています。
しかし、硬く平らな地面は常に一定なので、誤ったバランスで荷重される足は常に正常な構造を保てずにあります。
また体重移動の際は筋肉への負担が増加し、衝撃吸収の際の靭帯や筋肉への負担が増加されます。
場合によっては、その積み重ねによって足のもつ可動性の範囲を超えて痛みや変形を生じる原因となります。
そして、でこぼこな地面を捉え地面をつかむことなく、常に平らな上を歩くようになりました。
それだけでなく歩くことすら大きく減少した現代人の足は、骨や筋肉の発達が乏しく、全体的に細くなる傾向もみられます。
これもまた足のもつ機能低下させる原因のひとつです。
足は沈黙の器官
足の裏は少し何かを踏んでも違和感を感じるくらい繊細なセンサーを使って調節器として働いています。
しかし痛みが出る、骨が変形するという他の臓器で考えるとかなり症状が進んでいる状態になるまで、あまり意識されず、ケアをされずにいることが多く、沈黙の器官と言えます。他の臓器と同様、早い時点でケアをする、また予防策を講じることで、足の健康を保つことができます。
一生自分の足で歩くためのサポートをするのが「インソール」
◆健康の土台を崩すのは「足の歪み」が大きな要因
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◆現代人の足は骨格も細くなり、筋力も著しく低下して弱くなっている
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◆足のトラブルは30歳以上の男性の50%、女性の75%が抱えている
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自分の足で歩けなくなり、健康寿命を短くしてしまう
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そこで力を発揮するのが“インソール”
インソールは何をするもの?
★最大の目的:足のトラブル予防★
足を矯正、調整、補強することで、足へのストレスを軽減し、機能が十分に活かされる状態を作る(機能的矯正法)。
それによって、足の機能の低下により起こす様々な痛みや障害を予防、また既にある痛みや障害の改善や、次の問題を防ぐ。
「歩く」=「日常の最も基本的な動作」、「最も慣れ親しんだ運動」。
ヒトは長い年月をかけ、特有の足弓アーチなどの歩行に適した足の構造を持つ。
バランスを取るための可動性を持った調節器としての働き、体重移動の際の強固なテコとしての働きと、足の接地時の衝撃を緩和吸収する働きがある。
足の骨格は目的に適した構造であるため、それらを整え、構造の持つ機能を最大限に発揮させることが、インソールの役割なのです。
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