「糖化」は体温の熱が関係することから、“体がコゲる老化”とも言われています。イメージとしては、卵、牛乳、小麦粉、砂糖を混ぜてホットケーキを焼くと、キツネ色に変わっていきますよね。この反応が「糖化」です。
食べ物での「糖化」は、香ばしい風味となりますが、これが生きた細胞で起こると、それはダメージでしかありません。
特にお肌は、最も影響が表れやすく、シワ、シミ、感想などの様々な肌トラブルに関与してくるのです。
30歳を過ぎるとAGEs排泄機能が低下
現在、アンチエイジングの分野でも「抗糖化」は注目されていますが、医療の世界では、はじめに血液中のエモグロビン(赤血球)が糖化されることが注目され、そのプロセスで発生する“悪玉物質=AGEs(淡白糖化反応最終生成)”が、老化や病気の引き金になることが明らかになってきているそうです。
特に、糖の代謝に異常が起こり、血液中に糖が余ってしまう糖尿病では顕著にあらわれます。
私たちの細胞は、たんぱく質と資質から作られています。そして、糖は生命を維持するために必要なエネルギー源なので、「糖化」をゼロにすることはできません。
新陳代謝が活発な若者は、AGEsを排泄することができるようですが、30歳過ぎた頃からその機能は低下してしまうようです。
手軽な食事が糖の摂りすぎに
急激な老化の進行を防ぐために、食事やおやつなどでは糖の摂りすぎには十分注意が必要です。また、1970年代にファストフード店が日本に上陸してからハンバーガー、ピザ、フライドチキンなど外食産業は盛んになりました。そして、私たちの食生活ではお米や野菜、豆類の消費がヘリ、乳製品と肉類の消費が増えています。
日本の伝統的な食文化が、日本の食卓から失われてきているという点は否めません。
簡単で不規則な食は、1日に何度も何度も血糖値を上昇させ、そのたびに「糖化」は確実に急速に進んでいきます。
私たちの生活習慣である「食生活」を今一度見直すことが、現代人にとって急務といえそうです。
「抗糖化」のためのファーストステップとして、ぜひ“食生活の改善”にチャレンジしてみてください。
Comments