
脂質(あぶら)の摂り過ぎはよくない!
少なくとも、“ほんもの”商品愛好家のあなたの周辺では、こういうメッセージはしょっちゅうキャッチされていると思います。
たしかに、太りやすそうなイメージがあり、なるべく避けたほうが良いというのは正しいです。
とくに、トランス脂肪酸はアウト!
マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などに、多く含まれていると考えてよいでしょう。
一方、脂質は体にとってたんぱく質や糖質と同じく重要な栄養素の一つ。これも正しい見解です。だから、やはりよい脂質をしっかり体に取り入れることが大事です。ところで、つぎのような研究があるんです。これ、大事なので、ぜひ最後までお読みくださいね。
近親者が心筋梗塞や脳卒中を患った人(家族歴がある人)は、何らかの遺伝的素因を持っていて、これらの病気を発症するリスクが高いそうです。
また、心血管疾患についても、家族歴がある人では、そうでない人に比べ発症リスクが高いことが知られています。
あなたはいかがですか?実は、ぼくは、実父が脳卒中が原因で亡くなったので、ちょっとゾーーーっとする話ではあるんです…。
ただ、こうした人たちが、青魚に豊富に含まれる多価不飽和脂肪酸を積極的に摂取すると、心筋梗塞や脳卒中のリスクが下がる可能性があることが、スウェーデンの研究者たちの分析で明らかになりました。
青魚に豊富に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)を多く摂取するのがよさそうです。
健康に良いとされる「多価不飽和脂肪酸」であるリノール酸やリノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などは、ヒトの体内で合成できないか、合成できても必要量を満たすことができないため、食事を介した摂取が推奨されています。とはいえ、毎日、3食、「青魚」ってわけにはいかないじゃないですか!
そこで、ズバリ!「多価不飽和脂肪酸」ともう一つ、「一価不飽和脂肪酸」の摂取をおススメします!
現代人は「多価不飽和脂肪酸」「一価不飽和脂肪酸」を摂ろう!

そもそも「脂肪酸」は脂肪を構成する要素の一つで、構造の違いにより「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分類されています。
「飽和脂肪酸」はおもに動物性の脂肪に、不飽和脂肪酸は植物性食品や魚の脂に多く含まれ、常温では固まりにくい性質が特徴です。その性質から「サラサラ成分」と呼ばれ、健康維持のために注目されている栄養素の一つです。「多価不飽和脂肪酸」は、構造の違いからさらにn-3系とn-6系に分類されます。いわゆる「オメガ3」「オメガ6」と言われているものです。
n-3系脂肪酸は、α-リノレン酸、IPA(イコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などがあり、α-リノレン酸は体内でIPAに変換され、さらにDHAへと変化する脂肪酸です。n-6系脂肪酸であるリノール酸は、体内でARA(アラキドン酸)を作り出す働きがあり、さらにイコサノイドと呼ばれる生理活性物質にも変換されます。
多価不飽和脂肪酸は血圧を下げる働きが期待され、さらにLDLコレステロールの低下に役立つといわれています。LDL(低比重リポタンパク質)は、肝臓で作られたコレステロールを体全体に運ぶ働きがあります。
「一価不飽和脂肪酸」のなかで特に知られているのは、オレイン酸。オレイン酸には血液中の悪玉コレステロールを下げる働きがあるとされています。
こうしたことを踏まえて、今日の結論!
現代人は「多価不飽和脂肪酸」「一価不飽和脂肪酸」を摂ろう!
ぜひ、あなたの未来の健康のために、今日からお試しあれ!!
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