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- 夏ならではのメンタルヘルスの対処法
あまり知られていませんが、暑さや日照時間の変化によって、心と体に不調を感じることも増えてきます。 今回は、夏ならではのメンタルヘルスの変化や、対処法をシェアしますね! まずは、こうも暑いと、 「イライラとストレスの増加」 は起こります。 暑い環境に長時間いると、体がストレスを感じやすくなります。普段よりもイライラしたり、不安を感じたり、集中力が落ちたりします。 ですから、まずはメンタルをゆったりした状態にしておくと、いろんなプラス面が生まれてきます。 つぎは、「睡眠の質の低下」。 熱帯夜が続くと、快適に眠るのが難しくなります。 エアコンを使いたいときは、迷わず使ってください。 眠りに落ちるまでは涼しい環境で!2~4時間、タイマーでセットするのがおススメです。 そうそう…。強すぎる日光は疲れやすくなるので、日中も薄いカーテンやブラインドを閉めて、室内を心地よい温度で保つといいですね! そして、「脱水症状と湿度の問題」。 脱水症状は思考力や判断力を奪い、イライラやうつっぽさを引き起こします。 意外と多いのが”高湿度”による室内脱水。雨が降った後などに室内の湿度が高まると、汗が蒸発しにくくなり、体温調節がうまくいかなくなります。これが熱中症や隠れ脱水の原因にもなります。 とくに、高齢者や子どもで起こるため注意が必要です。水分補給については、ここしばらく“ほぼ日”でも 触れていますので、ご参考に!ともかく、適切な水分と塩分補給です。水分を取ることで脱水を防ぎ、体温も下がります。汗で失われた塩分も適度に補給しましょう。 対処法はこれまでおつたえしたようにいろいろあるのですが、「リラックスを心がける」ことも大事です。暑い日が続いてしまうとインドアに偏ることがありますが、涼しい時間帯には外出して気分転換をするのもいいですね。 あと忘れてはいけないのが、「入浴」です。 暑いから、ついシャワー…という日もあるでしょう。でも、お風呂に浸かて、副交感神経を優位にできる時間は大事です。 一日の疲れやストレス、ネガティブな感情をリセットし、心身ともにリラックスできること間違いなしです。
- この夏、あなたに正しい水分補給をしていただくために…
暑いですね。ほんとに暑い!とにかく暑い!こう書いているだけでも暑い! …と、暑い、暑いと言っていても、何の解決にもなりませんので、今日は、正しい水分補給についてお話したいです。 体液にはナトリウム(塩分)や、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどの電解質が溶けています。 臓器や筋肉を動かすには微細な電気が必要で、体が快調に動き、いろいろな臓器が活発にはたらくためには電解質が豊富な体液が必要です。 浸透圧は電解質や糖質からなり、通常体液の浸透圧はほぼ一定に保たれています。尿、汗などで体重の1%程度の水分が失われるだけでも、血液の浸透圧が高くなり、ぼくたちは自然にのどが渇いたと感じるようになっています。 そこで水分を補給すると、体液の浸透圧が一定に保たれ、のどの渇きが和らぎます。 汗をかいたり、水分補給が少しでも不足すると、体液が減り体調に変化がみられます。 なかでもふらつき、めまい、微熱などの症状が現れると、「脱水症」と呼ばれます。 軽度の脱水症の場合は水分補給で回復することが多いのですが、回復しなければすぐに医療機関にかかる必要があります。 「脱水症」は夏に多いと思われていますが、冬にも起こります。皮膚や呼吸から常に水分が失われていくことは「不感蒸泄(ふかんじょうせつ) 」と呼ばれ、その量は成人では1日約1ℓ です。 脱水症の症状をひと言で言えば体調不良です。夏ばてや二日酔いも体の渇きが原因の体調不良であることが多いのです。 とくに、もともと水分が多い脳、胃や腸などの消化管、そして筋肉の3つのはたらきが最初に悪くなり、様々な症状がみられます。 体液が体重に占める割合は、年齢とともに変わります。生まれたての赤ちゃんは90%とみずみずしいのですが、小児は70~80%、成人は60%と、成長とともに減ってきます。 高齢者になると50%まで減って、のどの渇きを感じるセンサーの働きが低下していて日常的に水分不足のリスクにさらされています。そのため、失った水分が少しであっても脱水症を起こしやすいのです。 また、乳幼児は体液の割合は高くても、不感蒸泄量が多く、また尿を濃縮する力が未熟なために尿量が多く、水分不足を起こしやすいのです。のどが渇いたことを伝えることができない乳幼児が、機嫌が悪い時や泣いてばかりいる時は水分不足が原因のことがあるので要注意です。 そこで、「水分補給」が大事です…とお伝えしたいところですが、実は、日頃の水分補給の基本は、まず食べることです。 そして、筋肉には水分が多く含まれるため、運動によって筋肉量を増やすことも脱水症の予防に役立ちます。 水分を一気にたくさん飲んでも尿として出ていき、体内に貯められません。ある程度貯めることができるのは食べ物に含まれる水分であり、食事をきちんと摂ることが大切です。 そして、水分補給。 のどが渇いたと感じたら、体はもう渇き始めています。のどが渇く前にこまめに水分を補給するのがポイントです。通常の生活環境では、コップ1杯(180~200mL)を1日8回、補給するのが目安と言われています。 熱中症が疑われるときは、ただ水分を補給するのではなく、塩分も一緒に補給することが重要です。 自分で手軽に作れる食塩水もよいでしょう。目安として、1ℓの水に対して1~2gの食塩を加えます。 もちろん、以下のものもおススメです。 スポーツドリンク 浅漬けの素 塩分入りタブレット ゼリー飲料 塩こんぶ 梅干し うまく、水分、塩分、場合によっては糖分も補いつつ、この暑い夏を乗り切りましょうね!
- 「イライラ・不眠・動悸…」その不調、700年の知恵が解決
「なんだかイライラする」 「寝つきが悪い」 その“原因不明の不調”、実は漢方で整えられるかもしれません。 年齢を重ねるにつれ、「検査では異常なし」と言われるのに、体と心がなんとなくつらい。そんな経験はありませんか? たとえば—— ・理由もないのにイライラしてしまう ・小さなことで不安になったり、涙が出たりする ・顔はほてるのに手足が冷たい ・夜中に目が覚めて眠れない ・急に汗が出たり、動悸がしたりする ・疲れやすく、やる気が出ない これらの不調、もしかするとすべて「自律神経の乱れ」と「ホルモンバランスの変化」が関係しているかもしれません。 こうした、現代医学では明確な“病名”がつかない不定愁訴。 実は、東洋医学では“気(き)・血(けつ)・水(すい)”のバランスの乱れと捉え、古くから処方されてきた漢方薬があるのです。 それが——加味逍遙散(かみしょうようさん)です。 約700年前から伝わる「女性のこころとからだの薬」加味逍遙散の原型である「逍遙散(しょうようさん)」は、中国・宋の時代に成立した医書『太平恵民和剤局方』に登場する処方です。 もともとは、気の巡りを整えて、心身のバランスを保つための女性向けの漢方でした。 その後、逍遙散に感情を落ち着ける「柴胡」や「牡丹皮」、熱を冷ます「山梔子(さんしし)」などを加えたものが「加味逍遙散」。 現代においては、“自律神経を整える漢方”の代表格として、医療機関でも多く処方されています。 体と心は“つながっている”。それを前提とした薬 私たちはつい、「体の症状」と「心の症状」を別々に考えてしまいがちです。しかし、東洋医学では心と体はひとつながりと考えます。 怒りっぽくなったり、不安を感じたりするのは、「肝(かん)」の働きが乱れて“気”の巡りが悪くなっているから。 また、冷えやのぼせ、肩こり、月経不順などが起こるのも、気や血の流れがスムーズでないことが一因です。 加味逍遙散は、そんな心と体のアンバランスをやさしく整える処方。西洋医学のように“症状を抑える”のではなく、“体全体を調和させる”ことで不調を根本から改善するのが特徴です。 女性に多い? いえ、男性にもおすすめです。 「加味逍遙散=女性の漢方」と思われがちですが、近年では、ストレスや不眠、自律神経の乱れを抱える男性にも処方されることが増えています。 特に60代以降の方にとっては、「定年後の孤独感」「家族との距離感の変化」「眠れない夜」など、さまざまな心理的な変化が起こりやすい時期。加味逍遙散は、そんな“揺らぎの季節”を、しなやかに穏やかに乗り越えるための味方になってくれるでしょう。 「心が整えば、体も整う」そんな感覚を思い出すきっかけに “心の安らぎ”や“深い睡眠”、“健やかな巡り”は、何歳になっても人生の質を決める大切な要素です。もし、最近なんとなく不調を感じていたら、それは体からの静かなメッセージかもしれません。 加味逍遙散は、そんな声にやさしく寄り添う、知恵と歴史に裏打ちされた漢方です。目には見えないけれど、確かに感じる変化。それが、あなたの明日をやわらかく支えてくれるはずです。 【 加味逍遙散 】( かみしょうようさん ) のご購入については、本物漢方堂までお問合せください。 ≪効果・効能≫ 体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、月経不順、月経困難、血の道症、不眠症、冷え性、虚弱体質 【問い合わせ先】 メールアドレス:kanpoudou@honmono-ken.com お電話の場合は03-3457-1271まで。 応需時間:9:30~17:30(水土日祝除く) ★漢方が買える通販サイト「はぴ★ふるネット」へのご登録は無料です。 ↓ ↓ ↓ https://www.honmono-ken.com/happyfull/entryuser?c=N0001426 ★すでにご登録されている方はこちらよりログインください 。 ↓ ↓ ↓ https://www.honmono-ken.com/happyfull/mypage/login ※検索窓 「かみしょうようさん」 で入力し検索してください。 ■本物漢方堂とは? 漢方は皆さんが普段使っているお薬と違って、対象者や効能が様々なのでご自身に合うものを見つけるのが難しいです。 本物漢方堂でも一人一人の症状に合わせて処方ができるよう、細かい身体の状態や症状に分けた漢方をご紹介します。 ぜひチャンネル登録もよろしくお願いします! ■本物漢方堂YouTubeチャンネル登録はこちら! https://www.youtube.com/channel/UC1eGimI1OwZcY2aB3QDGL9A ■無料カウンセリング実施中! 皆さんのお身体の不調やお悩みに関する個別相談を無料で受け付けてます。 不調を改善したい方や、自分に合った漢方を知りたい方、「まずは簡単な相談だけでも..」という方は以下URLよりお申し込みください! https://select-type.com/p/honmono-kanpoudou/ ■漢方は下記から購入可能です。 (※無料会員登録が必要です) https://www.honmono-ken.com/hss?c=N0001467 ■漢方を中心とした健康情報をもっと知りたい方へメルマガを配信中です! https://honmonokanpodo.com/mailmaga/
- 『ま、いっか』という無料のサプリ
毎日、仕事をしたり、家事をしたり、いろいろ活動をするなかで、「やってしもたーーー」という経験って、あなたもお持ちじゃないですか?ぼくは、胸を張ってお伝えするわけではないですが、けっこうあります…。 要するに、「失敗」「ミス」「忘れ」という部類のことですね。 先日、ある経営者とオンラインでミーティングをすることになっていました。 とんでもなくお忙しい方で、世界中、飛び回っていらっしゃいます。 そもそものスタート時間の「50分後」あたりで、メールに気づきました。 「お待ちしておりますが、リスケされますか?」 「ぎょえーーーーーーーーーーーーーーーー! やってしもうたーーーーーーーーーーーー!」 「申し訳ありません!すぐにつなぎます!」 「あ、もう出てしまいました。すみません。」 このあと、大反省メールをお送りしたら、「いえいえ、ぼくもよくありますので。(笑) ですので、まったくお気になさらず!」と。救われました…。いま、リスケをお願い中です。 やっと、ここで、「えらいこっちゃーーーーー」から「ま、いっか…。これから挽回しよ!」と思考を切り変えることができたのです。反省は大事で、つぎ同じことを仕出かさないためにも再発防止策はきちんと打たないといけません。 ただ、自分の心の中でつぶやく「ま、いっか」というひと言は、意外とラクにしてくれるもので、ふとしたときに自分に言い聞かせると、気持ちの整理にもなるんですよね…。モヤモヤした気持ちに向き合うときにも、つい「ま、いっか」とつぶやいてみるのもいいのです。 あ、これ、高名な精神科医でもありカウンセラーの先生からお聴きしたことです。 こうした「ま、いっか」という楽観的な発想は、人間関係や日常の些細な出来事でも効力を発揮します。 暮らしのなかでは、たとえば、自宅のフローリングを掃除していて、隙間の汚れが気になりはじめたら、爪ようじなどで取り出そうとしますね…。 そうすると、どんどん見えなかった汚れが気になってきて、結果、やり始める前よりも余計に汚れが目につきはじめる……。放っておけば、まったく気にならなかったのに、一度目につくと止まらなくなるんですね。だからこそ、細かいことを流していく…「ま、いっか」が大切なのです。 ぼくたちは、日常で、案外どうでもいいことを気にしすぎたり、無理に答えを出そうとしすぎたりしていることが多いように思います。そんなときは、「ま、いっか」と心に言い聞かせて、執着を手放すと心が楽になるようですよ。 「ま、いっか」で解決することが、思いのほかたくさんあることに気づかされると思います。 そして、「ま、いっか」で済まないときには、「ふううーーー」って深呼吸することをおススメします。
- 「酸化ストレス」とは?
金属が酸素と反応して茶色くサビることを「酸化」と呼びます。 同じ現象は体内でも起こっていて、細胞が傷ついて機能が衰え、老化に関連するあらゆる病気の火種となります。 ぼくたちは、四六時中、酸素に囲まれて生きているので、人生は、「酸化の進行」そのものと言ってもよいくらいです。 「じゃあ、今日から酸素やーめーた!」ってわけにはいかないので、困るんですよね…。 だから、その酸化の元凶である「活性酸素」が増え過ぎないようにコントロールすることが大事になってきます。 さて、年を取ることで進む「加齢」という自然現象には誰も逆らうことはできません。でも、加齢に伴って体の機能が低下する「老化」にあらがうことはできるのではないか…。 こうした考えから、近年、「老化は病気」として扱われるようになってきています。 世界保健機関(WHO)でも、「加齢関連」という病気の枠組みが作られ、「老化」を病気とする考えはこれからきっと、グローバルスタンダードとなってくるとぼくは見ています。 「老化」が病気の一種なら、先手を打って予防したり、治療したりすることも可能となりますよね。 そこで、単刀直入にお伝えすると、「老化」に伴うあらゆる病気の上流に、「酸化ストレス」があることをご存じでしょうか? メンタルを含め、あらゆる病気の上流にあるのは、「酸化ストレス」。 繰り返しますが、「酸化」はいわゆる「サビ」のことで、あたりまえに、ぼくたちの体の中でも起こっています。 紫外線を浴び続けた皮膚の細胞がダメージを受け、シミやシワができるのも「酸化」の仕業です。 こうして、「酸化」によって細胞が傷つき、有害な作用が生じることを「酸化ストレス」と呼びます。 「酸 化ストレス」は、細胞や組織の機能を低下させ、老化を進行させます…。 関西のある超有名大学の教授も、「認知症をはじめ、がんやサルコペニア(加齢に伴う筋肉量の減少)、生活習慣病など、『老化』に伴うすべての病気の上流に『酸化ストレス』があると言っても過言ではありません」と…。 酸素を使って生きる以上、ぼくたちは「酸化」と一生付き合っていく必要があります。 生きていくために必要なエネルギーは「酸素」を材料にして作られていて、その過程で発生する「活性酸素」という物質が「酸化」のもとになるからですね。 「活性酸素」には他の物質を酸化させる強い力があるため、過剰になると細胞にダメージを与えて、さまざまな病気の引き金となってしまいます。 ただし、誤解のないようにお伝えすると、「活性酸素」は生命維持に必須の物質でもあるため、極端に減ることなく、なおかつ増え過ぎないように制御することがポイントです。 「抗酸化能」を高めて、このバランスを維持できれば、細胞を「活性酸素」から守り、「老化」に伴う病気を予防・改善することにつながります。
- 「マグネシウム」「カルシウム」の重要性
昔、昔…のお話です。「牛乳を飲むと、背が伸びるって!」 ちょうど、当時の給食には、必ず牛乳が出されていたので、狂ったように牛乳を飲む友だちが何人かいたことを覚えています。でも、「あいつ、そのわりには背が伸びてないなあ」と思っていたこともジジツです。 ぼくは、結果として幸せだったのが、牛乳が嫌いだったこと。 山田豊文先生と出会って、弟子入りし、「牛乳は毒だ!」とお聞きして、内心、「嫌いでよかった…」と思ったことは言うまでもありません…。 「牛乳神話」、そして「カルシウム神話」はいまや見事に崩れ去りました…。 さて、ここからは少々「ビタミン」のお話です。もともと、「ビタミン」は炭素や酸素や水素の化合物である 有機物ですから水溶性の「ビタミン」であれば、吸収性があります。 一方、「ミネラル」は金属です。ですから人体には吸収・排泄を調整する仕組みがあります。 その中でも「マグネシウム」と「カルシウム」が人体の様々な活動をコントロールしているのですが、基本的に「カルシウム」は毒なので、「マグネシウム」が「カルシウム」の生理作用をコントロールしているのです 細胞がエネルギー代謝をするうえでなくてはならないミネラルであり、人体にとって最も重要なミネラルが「マグネシウム」です。 山田先生は、いつも、繰り返し、「マグネシウムが不足している」とおっしゃいます。 体内でのマグネシウムとカルシウムの比率は、約 1:1が理想的なバランスなのですが、このバランスが崩れると…、病気になることがわかっています。 先ほど触れた牛乳は異常に「カルシウム」が多く、「マグネシウム」が少ないので、「カルシウム」をコントロールできなくなってしまうため、あらゆる病気の原因となります。これが「牛乳は毒!」だと言われる理由です。 現代人の「マグネシウム」と「カルシウム」の摂取量を調査した結果では、欧米人も日本人も 1:5~1:15であり、圧倒的に「マグネシウム」が不足しています。 健康な細胞は、「マグネシウム」が多く、「カルシウム」が少ないのですが、病気の細胞は、「マグネシウム」が少なく、「カルシウム」が多いという特徴があります。 太っている人を調べると、なんと、必ず「マグネシウム」が不足しているそうです。 ぼくたちは体重1㎏あたり、6㎎の「マグネシウム」を必要としていますが、現代人は「マグネシウム」が圧倒的に不足しています。また、歳を取るにつれて、「マグネシウム」が減少し、「カルシウム」が過多となるため、骨から大量にカルシウムが溶け出していきます。 その結果、様々な生活習慣病の原因となっていくのです。 また、「マグネシウム」の不足が長期的に続くと、コレステロールや中性脂肪の代謝が悪くなって、それらの血中濃度が高まり、各種リスクが高まります。 「マグネシウム」「カルシウム」を上手に毎日の健康づくりに取り入れてみてください!
- 夏バテは“気”の失調だった?800年前の名医・李東垣に学ぶ、清暑益気湯の知恵
毎年この時期になると、次のようなお悩みが急増します。 「夏バテで食欲がわかない…」 「だるくて仕事に集中できない…」 「クーラーの中にいるのに、体が熱っぽい」 「微熱と倦怠感が続いて、夏風邪が治らない」 もしかするとその症状、“気”が不足しているサインかもしれません。 “暑さによる気の消耗”=夏バテ風邪の正体 東洋医学には「暑邪(しょじゃ)」という概念があります。 これは、夏の過剰な暑さが体内に入り込んで、「気(エネルギー)」や「津液(しんえき=体液)」を奪うことで不調を招くというもの。 「気」は体の元気・免疫・消化・呼吸など、あらゆる機能を支える存在。その“気”が不足すると、体力が落ち、だるさや食欲不振、微熱、寝汗、集中力の低下など、まさに「夏風邪」のような症状が現れます。 そんなときに飲みたい処方が、清暑益気湯(せいしょえっきとう)この漢方薬は「暑さ(清暑)」を取り去り、「気(益気)」を補う、夏専用とも言える処方です。 処方構成(現行9味) ●黄耆・人参:消耗した気を補い、体力と免疫を回復 ●麦門冬・五味子:体に潤いを与え、のどの渇きや寝汗を改善 ●白朮・陳皮:胃腸の調子を整え、食欲を促す ●升麻・当帰・甘草:気の上昇を助け、疲れを緩和 とくに夏風邪、夏バテ、微熱、下痢、食欲低下などが重なっている方には最適です。 生みの親は800年前の名医・李東垣(りとうえん) 脾胃学説とは? 当時の東洋医学では、病気の原因を「風・寒・湿」など外的なものに求めることが多かったのに対し、李東垣は「心の疲れやストレスが脾胃(胃腸)を弱らせる」という、革新的な視点を提示しました。 現代に置き換えれば、 ・ストレスで胃が痛くなる ・考えごとで食欲がなくなる ・暑さや冷房で胃腸が冷えて疲れが取れない といった状態に通じます。 つまり李東垣は、現代人の不調を800年前に予見していた人物ともいえるのです。 著書『内外傷弁惑論(ないがいしょうべんわくろん)』について この書は、心因性(内傷)と外因性(外傷)の違いを明確に分け、「脾胃を立て直すことが健康回復の要である」と説いた名著です。 この中で、暑邪によって「気」が消耗したときの対策として生まれたのが、清暑益気湯です。 李東垣は、夏の暑さで弱った人には、発汗や冷やす治療ではなく、気を補うことが先決だと説きました。 現代の“隠れ夏風邪”にも最適 「微熱が続く」「なんとなくしんどい」「汗はかいているのに、むくむ・冷える」 といった方は、まさに“気虚(ききょ)+暑邪”の状態です。 現代では、エアコンや冷たい食べ物・飲み物が加わり、胃腸が弱り、回復力がさらに低下していることが多いのです。 800年前に生まれ、今もなお処方されている「清暑益気湯」は、単なる夏バテ対策ではなく、“脾胃を守り、全身の気を立て直す”処方です。 「夏になると決まって体調を崩す」「今年の暑さにもう耐えられない」そんな方にこそ、李東垣の知恵を届けたいと思います。 この夏は、清暑益気湯という“医学の遺産”を、あなたの味方にしてみてください。 【清暑益気湯】(せいしょえっきとう) のご購入については、本物漢方堂までお問合せください。 ≪効果・効能≫ 体力虚弱で、疲れやすく、食欲不振、ときに口渇などがあるものの次の諸症: 暑気あたり、暑さによる食欲不振・下痢、夏痩せ、全身倦怠、慢性疾患による体力低下・食欲不振 【問い合わせ先】 メールアドレス:kanpoudou@honmono-ken.com お電話の場合は03-3457-1271まで。 応需時間:9:30~17:30(水土日祝除く) ★漢方が買える通販サイト「はぴ★ふるネット」へのご登録は無料です。 ↓ ↓ ↓ https://www.honmono-ken.com/happyfull/entryuser?c=N0001426 ★すでにご登録されている方はこちらよりログインください 。 ↓ ↓ ↓ https://www.honmono-ken.com/happyfull/mypage/login ※検索窓 「せいしょえっきとう」 で入力し検索してください。 ■本物漢方堂とは? 漢方は皆さんが普段使っているお薬と違って、対象者や効能が様々なのでご自身に合うものを見つけるのが難しいです。 本物漢方堂でも一人一人の症状に合わせて処方ができるよう、細かい身体の状態や症状に分けた漢方をご紹介します。 ぜひチャンネル登録もよろしくお願いします! ■本物漢方堂YouTubeチャンネル登録はこちら! https://www.youtube.com/channel/UC1eGimI1OwZcY2aB3QDGL9A ■無料カウンセリング実施中! 皆さんのお身体の不調やお悩みに関する個別相談を無料で受け付けてます。 不調を改善したい方や、自分に合った漢方を知りたい方、「まずは簡単な相談だけでも..」という方は以下URLよりお申し込みください! https://select-type.com/p/honmono-kanpoudou/ ■漢方は下記から購入可能です。 (※無料会員登録が必要です) https://www.honmono-ken.com/hss?c=N0001467 ■漢方を中心とした健康情報をもっと知りたい方へメルマガを配信中です! https://honmonokanpodo.com/mailmaga/
- 家族が『ヒートショック』で倒れたら…
「ヒートショック」について、いまとっても注目が集まっていることはあなたもご存じだと思います。 「温度差」って、想像以上に体に負担をかけるんですね…。老若男女問わず、気を付けたいところです。突然のケガや病気で家族や自分が倒れたとき、その場での対処がその後を左右します。 救命処置・応急手当てができなければ、救急車で病院に着いたときにはもう手遅れ…なんていうことにもなりかねません。 正しい知識があれば、命を守れることもあります。 そんな緊急事態を含め、身近な危険から身を守るための知識が楽しく学べる書籍、『いのちをまもる図鑑』(ダイヤモンド社)が刊行されました。 これ、ぜひお手に取られてください! 心肺停止した人への救命処置から、危険生物に遭遇したときの対応、突然の災害から身を守る方法まで、さまざまな「生きる知恵」が網羅されています。 今日は、この『いのちをまもる図鑑』第3章「ケガ・事故からいのちを守る」から「ヒートショックの恐怖」について紹介しますね。 冬のお風呂で急増する「ヒートショック」。 寒い季節はお年寄りがお風呂やトイレでたおれがちです。 もちろん、昨日もお伝えしたように、若い方たちにも起こり得ることなのでご注意を! あたたかい部屋→寒い脱衣所→熱いお風呂、というように短時間のうちに寒暖差の激しい環境にさらされると、血圧が急激に上がり下がりして、体がたえきれなくなります。 これが「ヒートショック」です。 では、どうすればヒートショックになりにくいか? ヒートショックをふせぐためには、寒い季節は脱衣所やトイレに小さな暖房器具を置いて、寒暖差を作らないようにすることです。 そして、できたら、湯を張る前に、シャワーでお風呂全体にお湯をかけて暖めることもおススメです。シャワーは、もちろん「シンストリーマーNB+」で! で…、万が一、家族がお風呂で倒れてしまったら、どのような対処をすればよいか? ここで問題です。 【問題】 お風呂に入ったおじいちゃんが、なかなか戻ってきません。 おかしいな…とお風呂のドアを開けたら、 おじいちゃんがぐったりしている…! えらいこっちゃ! まず、どうすればいい? 1 水をかける 2 お湯をかける 3 顔をたたく 【正解】 お風呂で人がぐったりしていたら、「③顔をたたく」。これが「正解」です! ぐったりした人を発見したら、まずは意識があるかを確認します。顔をたたいて反応を確かめるといいようです。 反応がなければ救急車を呼び、おぼれないようにお風呂のお湯をぬきます。その後、体が冷えないように毛布で体をくるみます。 意識がない人をたとえば子どもの力で浴槽から引き上げるのは難しいので、家に大人がいれば浴槽から出してもらい、ふだんどおりの呼吸がなければ救急が来るまで胸骨圧迫をおこなうといいそうです。 「のぼせたのかな…。よし、水で冷やそう!」と水をかけるのはNGです! ぐったりしている人の口に水が入ると窒息する危険があります。お湯をかけるのはさらに意味のない行為なんだそうです。 というわけで、これからますます気温は下がっていきます。お家の中の「温度差」に意識を高めてみてくださいね。
- 『ヒートショック』からあなたとあなたの家族を守る正しい方法
昔話になりますが、幼いころ、ぼくは、父と毎日銭湯に行くのが大好きでした。 いろんなお話をし、いろんなことを教えてもらったことをいまでもよく覚えています。 その父は、昔から心臓に爆弾を抱えていて、湯船に入る前に、必ず、足先から脚、手の先から腕、そして下半身、最後に上半身…とゆっくり丁寧にお湯をかけていました。まさにルーチンです。 「どうして?」って聞くと、 「心臓から遠いところからお湯をかけていくことで、温度の変化にゆっくり対応できるんや…」 と教えてくれました。 そのころから、父のルーチンは、ぼくのルーチンにもなりました。いまも毎日、シャワーでマッサージも兼ねて、ゆっくり全身を順に温度に慣らしていきます…。 冬はお風呂が心地よい季節でもありますが、入浴時の事故が急増するシーズンでもあります。 温度変化によって、急激な血圧の変動が起こり、意識障害や脳卒中などを引き起こす「ヒートショック」。これからは、細心の注意が必要となります。 東京都健康長寿医療センター循環器内科医長の鳥羽梓弓先生のレポートにあったのですが、「高齢者だけのものと思われがちですが、若い方も要注意です」と書かれています。 もう一度言うと、「ヒートショック」とは、気温や室温の急激な変化で血圧が上下に大きく変動することによって起こる健康被害のこと。心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を起こすことがあります。 厚生労働省の人口動態統計によると、2023年、家や居住施設の浴槽で水死した65歳以上の高齢者は6073人もいらっしゃいました。同年の全国の交通事故死者(2678人)の実に約2,3倍です! そして、全国の消防本部を対象に行った調査では、入浴中に心肺停止状態となった高齢者を月別に追ったところ、12月から2月ごろにかけて急増する傾向がみられたそうです。 調査では、「ヒートショック」に関連した入浴中の急死者が約1万7000人に上ると推計しています。 繰り返しになりますが、人間の体は冷えると血管が収縮し、血圧が上昇します。その状態で熱々のお風呂に入ると、収縮していた血管が拡張し、血圧は一気に下がります。この際、脳に血液を送る機能がうまく働かないと、気を失ってしまう…というわけです。 ただ、この調査の推計死者数のうち、約3000人は高齢者以外なんです。だから、高齢者だけに起こり得ること…とは考えてもらいたくないんですね。 「ヒートショック」を少しでも防ぐためには、どうしたらいいか? 専門家の答えは以下のとおりです。 1 脱衣所、浴室への暖房器具設置や断熱改修 ⇒暖房機を設置してください! 2 お風呂のフタを開けて浴室を暖める ⇒お湯を張る前に、浴室をシャワーでしばらくあっためるのもありです! 高い位置からシャワーでお湯を張るのも効果的! 3 食事や飲酒の直後は入浴を控える ⇒がんばりましょう! 4 可能な限り1人での入浴は控え、同居家族がいれば声掛けを ⇒「お風呂入りまーす」の一言で命を守ることができます。 5 入浴前にコップ1杯の水か清涼飲料水を飲む ⇒これは絶対におススメです! 6 湯温は41度以下に設定する ⇒冬場はもう少しぬるめでもいいかも…。 「ヒートショック」とは、気温や室温の急激な変化で血圧は上下に大きく変動します。それによって心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を起こすことがあります。お風呂はとくに注意です。
- 今夜の食卓に、豚汁はいかが?
今回は、「お味噌汁」のお話をしますね。 『医師が教える 子どもの食事 50の基本』という書物をご存じですか? 赤坂ファミリークリニックの院長、東京大学医学部附属病院の小児科医でもある伊藤明子先生が執筆された一冊です。 本書は、「子を持つ親向け」というコンセプトですが、大人にとっても「食」の基本を学ぶのに、とっても有意義な内容なんです。 不確かなネット情報ではなく、医学データと膨大な臨床経験によってわかった本当に子どもの体と脳によい食事。 毎日の食卓にすぐに取り入れられるヒントが満載です。あなたもご存じのように、「味噌」は優れた発酵食品です。 「味噌」自体に善玉菌そのものが含まれていますし、味噌の麹菌の代謝物がさらに善玉菌のエサとなってさらに善玉菌が増えます。ぜひ毎日のみたいですよね! 「味噌汁」の具材にはぜひお野菜を入れてください。善玉菌と食物繊維を一緒に摂れるので、より腸活効果が上がる…と伊藤先生はおっしゃいます。 また、「お味噌」をディップ(生野菜などにつけて食べるペースト状のもの)として取り入れるのもおすすめです。「お味噌汁」よりもさらに手軽でおやつにもぴったりです。 甘口、辛口など味わいの違いを楽しむのもよいですし、赤味噌、白味噌といった色の違いでも食卓に変化が出ます。 ちなみに、色の違いは、糖とアミノ酸が反応して褐色に変化することで起こります。赤味噌は仙台みそ、会津みそなど関東地方や東北地方に多く、白味噌はおもに関西地方で見られます。東海地方には赤だし味噌もありますね…。 赤味噌は白味噌より発酵時間がより長いので、実は善玉菌がやや多く、赤みその色はメラノイジンという色素で抗酸化力が高い…。 すごいですよね! 「味噌は塩分が心配なんだけど…」という方もいらっしゃるでしょう…。 ある研究で、 ・味噌汁を1日、0~1杯飲んだグループ ・味噌汁を1日、3~5杯飲んだグループ ・味噌汁を1日、6~15杯飲んだグループ (期間はいずれも5日間) の血圧を調べたところ、違いが出ませんでした。 つまり、「味噌汁」をよく飲む人とあまり飲まない人とで、血圧に違いは見られない結果が出ているのです。 だから、大丈夫!! また、近年の研究では、「味噌汁」を毎日飲んでいる人のほうが血圧が上がらないことから、「降圧作用」があることがわかっています。自律神経の調整作用があることも示されています。 そして、「味噌汁」の具材は、味噌で増える善玉菌をさらに育てるための発酵性食物繊維がよいですね…。たとえば、たまねぎ、ねぎ、キャベツ、ごぼう…などはおすすめの発酵性食物繊維だそうです。 そして、なんと言ってもいちばんのおすすめは豚汁。 具材は、あぶらみの少ない赤身の豚の薄切り、板こんにゃく、ねぎ、ごぼう、里芋、豆腐、薄揚げ、にんじんなど…。 具だくさんですから、摂りづらい野菜も「味噌汁」で摂るのはとてもおすすめです。
- PFASの危険性を知ろう!安全な水を求めて
私たちの生活の中で、水は欠かせないものですが、その水の安全性について考えたことはありますか? 最近、PFAS(パーフルオロアルキル物質)という化学物質が注目されています。 PFASは、1940年代からさまざまな製品に使われてきた物質で、防水加工の衣類やテフロン加工のフライパン、消火剤などに含まれています。 PFASの危険性とは? PFASは「永遠の化学物質」とも呼ばれるほど分解されにくく、環境中に長期間残ります。私たちがPFASを含む水や食品を摂取することで、体内に蓄積される恐れがあります。 研究によれば、PFASは健康に悪影響を及ぼす可能性があり、特に妊婦や子どもに対しては成長や発達に影響が出ることがあるとされています。 安全な水を求めるために では、私たちはどのようにして安全な水を確保することができるのでしょうか? 以下のポイントを参考にして、日常生活に取り入れてみてください。 ◆水質を確認する 自分の住んでいる地域の水道水の水質データをチェックしましょう。 地域の水道事業者や自治体の情報を確認することで、PFASの濃度や水質がわかります。 ◆浄水器を使う PFASを除去できる浄水器を導入することで、安心して水を飲むことができます。 特に、活性炭フィルターを使用した浄水器は効果的です。 ◆情報を集める PFASについての最新の研究や規制の動向を追い、正しい知識を持つことが大切です。自分自身や家族を守るために、情報をしっかりと学びましょう。 ◆製品選びにも注意する PFASを含む製品はできるだけ避け、環境に優しい選択を心がけましょう。 特にアウトドア用品や調理器具は、製品の成分を確認して選ぶことが重要です。 PFASの危険性を理解し、安全な水を求めることは、私たちの健康を守るために欠かせないステップです。 日常生活の中でできることから始め、家族や友人とも情報を共有して、みんなで健康的な未来を築いていきましょう。私たちの安全な水を求める活動は、未来の環境を守ることにもつながります。
- 江戸時代は脚気、では現代はなに?
もしあなたが、「心不全リスク」を低減したいなら、ズバリ!「ビタミンB1」の積極的な摂取をおススメします。もう、結論を言っちゃいますね! あるドクターの「ビタミンB1」に関するレポートを読むと、つぎのように書かれてありました。 『「ビタミンB1」不足で心不全のリスクが上がる』 いま、再び「ビタミンB1欠乏症」が注目されています。「再び」というのは、どういうことかというと、 ひと昔もふた昔も前の国民病、「脚気(かっけ)」が流行った時代から、「いま」どうなのか…というお話です。 要するに、「ビタミンB1」欠乏症から来る病気ということです。 いまのように食べるものがたくさん手に入る現代人には関係ないように思えるかもしれません。 でも、近年の研究で、食欲不振などの消化器系症状や筋力低下などの運動器系症状、循環器症状などさまざまな不調に「ビタミンB1」不足が関係する可能性があることが分かってきました。 今回は、「心不全」との関係についてお伝えしますね。 ちょっとだけ、体のメカニズムについて、めんどうくさいお話をします。 ぼくたちが食事で摂取した糖質は、細胞内のエネルギー工場であるミトコンドリアに入り、幾度となく代謝を繰り返し、最終的にATP(アデノシン三リン酸)という物質に変換されます。 ATPはその内部に高エネルギー結合があり、生体内でエネルギー通貨として働きます。 「ビタミンB1」は、とくに糖質からATPを作る際のいくつもの代謝反応に不可欠な補酵素のため、「ビタミンB1」がないと、いくら糖質があろうとエネルギーを十分に作れません。 とくに「心臓」や「脳」といったたくさんのエネルギーを必要とする臓器では非常に重要なビタミンと言えます。 実際に体内の分布を見ると心血管系にかなり多く分布していることが確認されています。 「ビタミンB1」の重度の欠乏症として、「心不全症状」と「神経症状」がみられる「脚気(かっけ)」や「ウェルニッケ脳症」がよく知られています。 とくに主食が「ビタミンB1」を多く含む玄米ご飯から白米ご飯に変わったころの江戸時代には脚気患者が急増し、「国民病」として恐れられていました。 心不全症状が急に表れて、数日で亡くなってしまうこともあったようですよ。 脚気では、ATPを産生するための「ビタミンB1」が欠乏してエネルギー不足となり、酸素需要量が増加することで高拍出性の心不全が生じます。 そうなんです。 「ビタミンB1」不足は、「心不全」の可能性を高めてしまう…ということなんです。江戸時代の主要な「ビタミンB1」供給源は玄米でした。現代では豚肉から「ビタミンB1」を多く摂取しています。 現代の日本では、重度の「ビタミンB1」欠乏はほとんど見られなくなったことはジジツです。 でも、重度の欠乏でなくても、軽度の不足状態が時間をかけて心不全のリスクを上げている可能性があると指摘されています。 日本人を対象とした「ビタミンB1」摂取量と心血管疾患による死亡リスクの関連を調べたところ、 「ビタミンB1」の摂取量が多いほど、心不全による死亡リスクが低下していた…という研究発表がありました。 「ビタミンB1」の摂取を始められてはいかがでしょうか?











